ビートルズの魅力をTOPIC別にご紹介!
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時代、ジャンル、あらゆる境界線を越えた真の意味で普遍性を持った音楽。汲めども尽きぬ偉大な功績。全てのアイテムが必聴すべき宝物です。是非、もっともっとハマっていってください!
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ザ・ビートルズ
イギリスのリバプールで誕生したビートルズは、1962年にデビューする。メンバーはジョン・レノン(リズム・ギター)、ポール・マッカートニー(ベース)、ジョージ・ハリスン(リード・ギター)、リンゴ・スター(ドラム)の4人。活動期間中に公式発表されたオリジナル楽曲のほとんどはジョンとポールが中心となって作曲を行っているが、中期以降はジョージも加わり、より懐の深いグループへと進化を遂げていく。1970年解散。

ビートルズの原点!
ストレートなロックン・ロールに覗かせる独自性
プリーズ・プリーズ・ミー1963年
記念すべき1stアルバムは、一発録り中心の生々しい演奏がうまくパッケージされている。シンプルな編成でありながら、卓越したコーラス・ワークが大いなる武器となりストレートな楽曲に華をもたせた。
デビュー・アルバムにして全英チャート30週連続トップ。その偉業は、伝説の幕開けと呼ぶにしてもあまりに派手すぎるイントロダクションとなった。
ウィズ・ザ・ビートルズ1963年
衝撃的なデビューに続きこの2枚目のアルバムでも、勢いそのままに予約枚数の新記録やイギリス初のミリオン・ヒットなど次々と歴史を塗り替えていく。
楽曲はというと力強さやテンション重視といった印象は前作同様。しかしカヴァー曲のチョイス、アレンジからは指向性に振り幅がみえ、この先まだまだ何かやってくれるのではないかという期待を感じずにはいられない。

オリジナルへの追求!
エポック・メイキングな自作自演
ビートルズ以前といえば作家と演者が分業制だった時代。そうしたなかで当たり前のように自作自演を披露してきた彼らの存在は極めて異例。そして本作ではついに全曲オリジナルをもって勝負してきた。初の主演映画のサウンドトラックや12弦ギターの導入、歌詞の変化、ジョンとポールの二人が繰り出すリード・ヴォーカルの合わせ技など言及すべき要素は尽きない。
ビートルズ・フォー・セール1964年
“ビートルズ売出し中”というタイトルの真意はいかに?と思わず深く勘ぐりたくなるが、その名の通りクリスマス向けの商品としてリリースされたものである。
本作では再びカヴァー曲も多数収録されているが、完全に自分たちのモノにしている力量には新たな挑戦と成果がみられる。オリジナルは「ノー・リプライ」をはじめ小粋な小曲が揃っている。
4人はアイドル1965年
「ヘルプ」「イエスタデイ」など不朽の名曲が多く収録されているなか、ジョージの曲が初めて取り上げられていることにも注目したい。
また2作目となる主演映画のサントラとしても精度は高く、弦楽四重奏を前面に押し出すアレンジなどにはこれまでの作風を踏襲しつつもさらなる一手を追及する姿が見て取れる。新たな展開を匂わしてきた魅惑の一枚だ。

増幅する野心!レコーディングへのこだわり
ラバー・ソウル1965年
緻密な音づくりと内省的な歌詞が今作でみせた変化であり肝である。マラカス、タンバリン、シタール・・・使用楽器に対しての制限を設けないことで従来のロック・フォーマットからの逸脱に成功、世界観はいっそう広がることとなった。さらにプロデューサーであるジョージ・マーティンの録音アイデアも功を奏し、あらゆる角度から楽しめる新鮮な作品へと仕上がった。
リボルバー1966年
前作でみせた境地をさらに飛躍させ、ついにはポップとアートが同居するレベルへと辿り着いた紛れもない傑作であり名盤。
コンサートでは再現できないスタジオ技術を駆使した作風は、一見聴く者を選んでしまう方向へと堕する危険性を伴うが、しっかり大衆も巻き込んだそのバランスは非常に素晴らしく頼もしい。4人それぞれの個性も明快になっていると言えるだろう。

ユーモアとアイデアの爆発!
実験的サウンドの到達点
サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド1967年
ショウ仕立てのコンセプト・アルバムという趣向は、ロック界初の試み。もちろんそれだけで十分意欲作といえるが、それだけにとどまらない。挑戦に次ぐ挑戦は『リボルバー』よりもサイケデリック濃度を高めにし、機材ならではの偶然性を素早くつかみ取ることで他の追随を許さない実験作品の決定盤へと繋がった。彼らの作品のなかでも一際異彩を放つ本作が与えた影響は計り知れない。

個々の魅力満載!バラエティー豊かな音楽性
ザ・ビートルズ1968年
通称ホワイト・アルバムと呼ばれる2枚組。真っ白なジャケットと相反するように中身の音楽は実にカラフルで盛りだくさんだ。
凝りまくったスタジオワークを経てサイケデリック・ブームに火をつけておきながら、本作ではそこから脱却していくかのように個々の嗜好へとフォーカスしている。豊潤な音楽的教養に裏打ちされたその身のこなしにこそ一筋縄でいかない彼らの魅力を再確認できる。
イエロー・サブマリン1969年
彼らを主人公にした同名アニメ映画のサントラ盤。
過去曲やジョージ・マーティンのオーケストラで収録曲の半分を占めている。そのため一見大雑把な作品と捉えられがちではあるが、中身はというとアニメの雰囲気に合わせた童謡テイストから再びサイケ色をまぶしたものまで多彩であり聴き応え十分の出来だ。こうしたスケールの大きさには感服するのみ。

劇的な幕切れ!偉大なるバンドの集大成
アビイ・ロード1969年
実際は『レット・イット・ビー』の後にレコーディングされたため、本作が事実上のラスト・アルバムといえる。
すでに解散へと向かっていたなかで本作のクオリティーの高さは、皮肉にもキャリア随一との声すらある。その内容はこれまで培ってきたスキルのおいしい部分が凝縮されているのに加え、アナログ・シンセをいちはやく導入するなど相変わらず野心溢れるものであった。
レット・イット・ビー1970年
オリジナル・アルバムとして最後に発売された本作は、同名映画のサントラでもあり69年にレコーディングされた未発表曲集でもあった。フィル・スペクターの手により再編集され、なんとかリリースまでこぎつけたものの、多重録音を施さないという当初のコンセプトとは異なり、ストリングスなどを加えたドラマチックなアレンジで結末に花を添えた。
これほどまでにやさしくありがたい入門への足がかりもないだろう。なかにはベスト盤でしか聞けないミックス曲なども用意されており、そういった点もビートルズならではである。一度は耳にしたことがあるはずの楽曲や、世界中を虜にしたキャッチーなフレーズのオンパレードに胸の高鳴りは隠せず、さらにそこからオリジナル・アルバム含めた他の作品を数珠繋ぎのように集めてしまうのも、もはや当然の流れと言ってもよい。
ジャケットの色から通称赤盤と呼ばれているビートルズ史における前半期のベスト。初期のロックン・ロールから、スタジオワーク中心となったものまで代表曲が揃っている。
ジャケットの色から通称青盤と呼ばれているビートルズ史における後半期のベスト。作風の変化が著しい時期からバンドが終息していくまでを、これ以上ない選曲で伝えている。
ビートルズの活躍した60年代当時は、音質的に一定水準以上のクオリティでライブの熱気を録音するのが技術的に困難だったせいかライブ盤をリリースすることはなかった。その後、時代を経てライブ・バンドとしてのビートルズを知ることのできる作品もでてくるようになった。聞きやすい演奏ばかりかといったら必ずしもそうではないが、生身の魅力はむしろ音質の悪さでより映えるようにも思える。半世紀たった今でも浮かび上がってくる現場の雰囲気を前にすれば、興奮せずにはいられない。
基本的に観客のいないスタジオ録音ではあるものの、ライブ・アルバムを発売することは画期的な出来事だったといえる。ビートルズをよりよく知るためには欠かせない作品として強くおすすめしたい。ビートルズのルーツである古きアメリカのロックンロール/ポップスのカヴァーが多く収録されているvol.1。オリジナルが増えはじめたvol.2。それらを聴き比べることでライブ・バンドとしての変化、成長も楽しめるだろう。
ビートルズが伝説と化し語り継がれる背景には、やはり他者の存在を無視することはできない。それは彼らが影響を受けたもの、与えたものたちの活躍であったり、苦悩であったり様々だ。
ビートルズの魅力が無尽蔵であるようにフォロワーの数は計り知れない。この先も新たなロックやポップ・ミュージックと出会ったとして、おそらくその原風景にはビートルズの影がそびえたっていることだろう。
ビートルズの世界進出はディランと出会った時点ですでに成功だったに違いない。ロックン・ロールとフォークの邂逅は互いの楽器を持ち替えるにとどまらず、その後のキャリア、果てはイギリス、アメリカの音楽界全体の士気を上げる相乗効果をもたらした。
ビーチボーイズのリーダー、ブライアン・ウィルソンほどビートルズに翻弄されたミュージシャンもいないのではないか!?
そう思わずにはいられないほど過剰なビートルズへのライバル心は、『ペット・サウンズ』という歴史的大名盤へと実を結んだ。
同時期にイギリスから出てきたこともあり何かと比較されがちな両バンドであるが、ロックの礎を築きあげたその功績は決して甲乙つけられるようなものではない。『サタニック・マジェスティーズ』での色彩豊かなサイケデリアは現役で活躍する彼ら同様いまなお眩しい。
60年代半ばだと依然ラブソング全盛の時代であった。そんななか社会へと目を向けたメッセージを放ち、ジャズやR&Bといった複数のジャンルをごちゃ混ぜにしたサウンドを最低限のマナーで最大限に聴かせたこのバンドは、確実にビートルズに通じるものがあった。
ディランとビートルズの接触に刺激を受けたのか、従来のロックの型にカントリーやフォークを取り入れたサウンドが特徴的である。バンドとしての活動は短かったが、解散後ニール・ヤングら各メンバーたちは70年代のアメリカン・ロックの大きな流れを形成していく。
TV番組と連動したプロモーションで一躍ポップ・スターとして踊り出た4人組。アメリカ版ビートルズだったのが一時はビートルズをも凌ぐほどまで騒がれた。彼らが人気だった要因はチャーミングな佇まいもあっただろうが、やはり楽曲がよいという点に尽きる。
キンクスはビートルズへのリスペクトを公言しつつも、ビートルズのようにはなれないと自らの方向性を見切ったことで彼らにしか出せない独自の世界観をつくりあげることに成功した。それは同時にビートルズに固執することの危険性を示唆している。
思いのままに爆音をならすパンク・ロックは、ビートルズ初期のシンプルなロックンロールとも徐々に社会的な側面をみせるようになった歌詞ともリンクしている。オリジナル・アルバムたった1枚という潔さにも、一貫したスタイルを見ることができる。
歪でありながらもポップに聴かせる彼らのヒネたスタイルは70年代後半からのパンク〜ニュー・ウェイブ期において独特の存在感を示した。その後の大胆な音楽性の変化などもありビートルズ的と形容されることもしばしば。遊び心と頑固な哲学はまさに職人気質と呼べるにふさわしい。
言わずと知れたノエルとリアムのギャラガー兄弟を中心に結成されたマンチェスター出身のバンド。ビートルズの影響を如実に感じさせるUKロックを展開し90年代からゼロ年代にかけて名作を連発、世界にその名を広めた。間違いなくブリット・ポップ人気立役者の筆頭格だ。
ロンドン郊外で結成されたこの4人組バンドは、オアシスと並んでブリット・ポップ旋風を巻き起こした。きっかけは94年の『パーク・ライフ』だろう。多様でポップな音楽性やファッションセンス、華やかなルックスで人気を博し“ザ・ビートルズ再来”とまで騒がれた。
サイケ風味の強い轟音サウンドを配しながらも、煌びやかなギター・ポップを聴かせてくれた重要バンド。全英チャートNo.1に輝いた「ウェイク・アップ・ブー!」の心地よさはアンチ・エイジング療法にも有効だろう。その勢いはビートルズの遺伝子を確実に感じさせるものだ。
彼らの特徴はまずソング・ライターが3人いること。この時点でビートルズを連想するに容易いが、何よりメロディー・センスや音色のチョイスが、馴染みやすくも独自のものとして成立しているところに共通点を見いだせる。グラスゴー出身アーティストの象徴ともいえる存在だ。
2012年にデビューのアイルランド出身4人組ガレージ・ロック・バンド。メンバーの平均年齢がいまだ10代という若さながら、60年代以前のR&Bなどルーツ音楽に根差した音楽性は、マージー・ビートの系譜を確実に継承している。多くの大物アーティストからの評価も高い。
ニューヨークの3人組ラップ・グループ。中期ビートルズの洗練されたスタジオ・ギミックをヒップ・ホップのスタイルで更新、その手腕はシーンにおいて多大なる影響を与えた。また、時にシリアスな面をのぞかせるあたりもビートルズと通じるところがある。
USインディー界においてはいまや大御所として君臨する。アルバム4枚同時再生でひとつの音楽を完成させるなど90年代より特に顕著な音響実験は、作品ごとに強烈な体験をリスナーに植え付けた。加えて、ハイ・クオリティなポップ感覚も併せ持つバンドだ。
はなからビートルズをお手本にするわけでなく、50〜60年代のブラック・ミュージックを彼らなりに咀嚼した結果、邦楽にしてビートルズを彷彿させるロックンロールへとつながった。ルーツ音楽や偉大な先人達への敬意はカバー曲の多さにもよく表れている。
デビュー曲「僕の見たビートルズはTVの中」をはじめ、青盤、赤盤へのオマージュなどビートルズ愛で渦巻く彼のアティチュードは、近年の活動もしくはメッセージでより明快だ。
社会への痛烈な風刺が音楽へと反映される姿を見るにつけ、“これぞ表現者”と唸らずにはいられない。
舞台は渋谷。サージェント・チルドレンが演じたドタバタ劇。小沢健二に小山田圭吾、二人合わされば結局レノン=マッカートニー?だとしたらどっちがジョンでどっちがポール?いやいや実は二人ともジョージ・ハリスン?お互いソロだと気の向くままにリンゴ・スター?
大滝詠一・細野晴臣・鈴木茂・松本隆、この4人の個性も絶妙なバランスで成立していた。はっぴいえんどがロックを日本語で歌い広めた影響力は、ビートルズがシンガー・ソング・ライターという言葉を流布させたことに匹敵するのではないか!?言わずもがな日本のロック史における最重要バンドである。
ヒリヒリとした緊迫感が全体を覆い、張り詰めた空気とともにシリアスなメッセージを叫ぶジョンの姿が印象的だ。
ビートルズ時代に打ち込んだ実験気質は思想のなかに溶けていくが、「イマジン」「ウーマン」といった名曲もしっかり残している。また伴侶となったヨーコ・オノの存在はダイレクトに作品へと影響を及ぼした。娯楽性も心の痛みも詰め込んだ『ヌートピア宣言』や『心の壁、愛の橋』あたりでそれは顕著にみられる。
世界屈指のメロディー・メーカーであり、いつだって明るくポップな楽曲を届けてくれるのがポールの特徴であり真骨頂だ。
とはいえ、持ち味は冴えたメロディーと陽気な作風だけではない。実はジョンに負けず劣らずの前衛性やアイデアの持ち主でもある。タイトな演奏に加え遊び心全開のアルバム『ラム』を聴けばその要素を多く見て取れるだろう。そういうわけで、彼の作品が残した夢や希望を追いかけた後進の姿は数知れず。
ビートルズ時代から、インド文化を取り入れるなど新鮮な息吹をもたらすジョージの働きは大きかった。フィル・スペクターとの相性もあってか、強烈な個性はソロになってより開かれたものとして世に広まることとなる。超大作『オール・シングス・マスト・パス』やバングラデシュ・コンサートの成功がまさにそれ。とりわけ『リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド』の美しくもクレイジーな輝きは何度聴いても味のある絶品創作音楽だ。
メンバーのなかでいちはやくソロ活動をスタートさせたのが実はリンゴ・スターである。しかも解散後すぐ。ゴタゴタの渦中にいながら、何事もなかったかのようにマイペースな活動を続けていく彼の飄々とした佇まいは、否が応でも魅力的と言わざるを得ない。ジョン、ポール、ジョージが揃って参加したアルバム『リンゴ』に象徴される信頼の厚さとその確かな腕は、ビートルズが頂点を極めるのに一番不可欠な要素だったのかもしれない。